経営分析に関する用語の説明 |
○総資本回転率=事業総収益/総資本×100 |
事業に投下された資本の利用効率の度合いをみるもので、この回転率が高いことは組合の収益性がよいことを示すものである。150%以上が望ましい。 |
※ 総資本=負債・資本合計-借入金(組合資金以外の借入)-当期未処理欠損金 |
○自己資本回転率=事業総収益/自己資本×100 |
組合の総資本のうち自己資本の利用効率の度合いを示す比率で、この比率が高いことは良好といえるが、総収益が同額であって欠損金が生じた場合には、自己資本が小さくなり回転率が上がるため、採算性に関する指標を考慮する必要がある。 |
※ 自己資本=払込済出資金+回転出資金+剰余金-当期未処理欠損金 |
○総収益利益率(経常利益率)=経常利益/事業総収益×100 |
経常利益の中に本来の組合運営から生じた財源(収益)がどの程度含まれているかをみるもので、この比率が大きいことは、組合事業運営が効率的になされたことを示すものである。 |
○総資本利益率(総資本経常利益率)=経常利益/総資本×100 |
事業に投下された資本の活動によってどれだけの利益を上げたかをみるもので、この比率が高いほど組合の収益性がよいことを示すものである。 |
○自己資本利益率=経常利益/自己資本×100 |
自己資本によってどれだけの利益を上げたかをみるもので、この比率が高いほど組合の収益性がよいことを示すものである。 |
○部門別事業利益率=(事業総収益-事業総費用)/事業総収益×100 |
部門別の事業から生じた収益の占める割合を示すもので、大きい方がよい。 |
○出資金利益率=経常利益/払込済出資金×100 |
出資金の収益性を示すもので、高い方がよい。 |
○資本構成率(自己資本比率)=自己資本/総資本×100 |
組合の総資本のうち自己資本の示す比率で、この比率が高いことは他人依存度が低いこととなり、組合の財務体質が安定していることを示すものである。40%以上が望ましく、20%未満にもなると資本構成が安定しているとは言い難い。 |
○流動比率=流動資産(組合資金以外の短期貸付金を除く)/流動負債(組合資金以外の短期借入金を除く)×100 |
一年以内の借入金等とこれらを返済するのに必要な財源とを比較する比率で、この比率が大きいほど返済能力があり組合運営の安全性が高いことを示すものである。130~150%が普通で、170%以上が良好である。 |
○当座比率=当座資産(組合資金以外の短期貸付金とたな卸資産を除く)/流動負債(組合資金以外の短期借入金を除く)×100 |
組合の当座資産(現金・預金及び換金性の高い資産)による当面の弁償能力を示すものである。100%以上が望ましい。 |
○事業管理費比率=事業管理費/(事業総収益-事業総費用)×100 |
組合運営の財源たる収益によって組合運営に必要な固定費をどの程度賄っているかを示すもので、この比率が低いことは組合事業運営が効率的になされていることを示すものである。 |
○人件費率=人件費総額/(事業総収益-事業総費用)×100 |
組合運営の財源たる収益によって人件費をどの程度賄っているかを示すもので、低い方がよい。 |
○固定比率=固定資産(組合資金以外の長期貸付金を除く)/自己資本×100 |
共同利用施設たる土地、建物、設備等の固定資産がどの程度自己資本によって賄われているかを示す比率で、この比率の高さは組合運営の財務基盤の強弱を示すものである。100%以下が望ましい。 |