風雪厳しい津軽海峡の荒波が削り上げた大自然の造形、仏ヶ浦は冬の厳しい姿を夏の穏やかな姿の両方を持っています。
白緑色の凝灰岩が約2kmにわたって連なる奇岩の数々は、見るものの心に様々な造形を結んでくれます。
明治の文人・大町桂月は、この自然の演出した姿に驚嘆し、「神のわざ鬼の手作り仏宇陀人の世ならぬところなりけり」と詠んだほどです。
如来の首・五百羅漢・一ツ仏・親子岩・十三仏観音岩・天竜岩・蓮華岩・地蔵堂・極楽浜など仏の名にちなんで名前が付けられています。その総称が仏ヶ浦です。
夏の穏やかな海からの眺めは、仏ヶ浦の名にふさわしい、穏やかな極楽浄土の浜でもあります。
後ろの木々の緑と紺碧の海、そしてその中に象牙色にたたずむ奇岩の群れは、まさに羅漢様の連なりに見えます。